人間は喜怒哀楽があるが、善くも悪くもその中で飛び抜けてパワーがあるのが怒りだと思う。
怒りに関してのビジネスエピソードはいろいろ聞くが、今回は私共の業界について話そうと思う。
まだ建築で養生クリーニングというカテゴリーがない時代に建築サービスとして始めた会社(以下A会社)があった。
まさに始めにおこなったこのA会社はいまでも業界のパイオニア的な存在だ。
いま業界最大手はダントツでB会社であるが、昔B会社はA会社の下請けだったそうだ。。ではどうやってA会社を抜いてナンバー1になったのでしょうか?
昔のこと。何らかの理由でA会社がB会社に工事代金を支払わなかったらしい。B社長は何度も足を運びなんとか払って貰おうとお願いしたが、払ってくれなかったそうだ。それも結構な金額と聞く。最後は泣きながら「覚えていろよ」と去っていったらしい。
それから何年かして
B社がどんどんA社の仕事を奪っていく。A社の社員もどんどん引き抜いて、あっという間に逆転してしまった。
これが怒りのパワーの最たる結果だ。
相当な努力をしてきたと思うが、その原動力は怒りだと思うとすごいパワーだと感じる。
B社長はA社長を尊敬していると今は言う。A社長はB社長をとにかく嫌っている。
80歳近いA社長は今でも現役で活躍されていて、それはそれはとても元気だ。これも怒りの持てるパワーのような気がする。
実はこの業界の団体がないので、是非作ってもらおうと二人には個別だが会って何度も話をしたが、結局お互いが牽制して、二人の溝は埋まらない。
この業界の時代をリードした二人は共に怒りというパワーが原動力になったが、お互いを見ているだけで、業界の発展を見ていないのは正直寂しい。
二人とも怒りと上手く付き合っていない。怒りのパワーは上手に使わないととても危険だと認識した。
そして二人が共通して最後に言っていたのは、
「業界のことはあなたたち(次の世代)にまかせるよ。」
実に情けない。。怒りさえ感じる。
なら僕たちでやろう。怒りのパワーでさぁ、いざ出陣!!
むらお@携帯